クリクラといえばウォーターサーバーで有名な会社。
そんなクリクラが空間除菌サービスを開始しました。
その名も「ジアコ(ZiACO)」。
ジアコは、次亜塩素酸を使って菌を除菌することができる機器です。
ただ、ジアコは機器本体を購入するのではないです。
ウォーターサーバーと同じように、機器を無料でレンタルし除菌剤である次亜塩素酸が毎月届けられる、というクリクラならではのサービスになっています。
ここではジアコってどうなの?ということで安全性や効果、コストパフォーマンスなど徹底的に検証してみたいと思います。
Contents
ジアコで空間除菌ができる仕組み
ジアコは次亜塩素酸という除菌剤を放出することで、部屋に存在しているさまざまな菌を除菌することができます。
今まで除菌といえば、対象物自体に直接スプレーして除菌するものでしたが、ジアコを使えば空間に存在する菌も除菌することが可能になります。
要は1部屋丸ごと除菌することができるというわけなんですね。
特にインフルエンザが蔓延する冬や花粉が飛ぶ春先など、効果が期待できます。
もちろん除菌ができるということは臭いの元である原因菌も除菌ができるので、消臭効果もあります。
ペットを飼っている人で日ごろ獣臭に悩まされている人にも効果的です。
ジアコは安全?次亜塩素酸を解説
気になるのはジアコで使われている次亜塩素酸の安全性。
結論から言うと、ジアコで使われている次亜塩素酸は安全と言えます。
そもそも最近よく聞く次亜塩素酸っていったいなんなんでしょう。
ウィキペディアでは以下のように説明されています。
次亜塩素酸(じあえんそさん、英: hypochlorous acid)は塩素のオキソ酸の1つで、塩素の酸化数は+1である。 組成式では HClO と表されるが、水素原子と塩素原子が酸素原子に結合した構造 H-O-Cl を持つ。 不安定な物質であり、水溶液中で徐々に分解する。
はい、よくわかりませんね。
要は次亜塩素酸は酸化剤、漂白剤、外用殺菌剤、消毒剤などに使われている成分と思ってよいでしょう。
また、次亜塩素酸はわれわれの体内にある白血球で生成されていることがわかっています。
白血球中で次亜塩素酸が生成されている事は意外と知られていない事実です。活性酸素が体内に侵入した細菌などの異物を分解しているのに活躍していると言われていますが、実際は次亜塩素酸に変化した形で働いているのです。
と言うのも好中球にはミエロバーオキシダーゼと言う酵素が大量に存在し、活性酸素の一種である過酸化水素を、塩素イオンと反応させ次亜塩素酸を作り出すからです。好中球がこの次亜塩素酸を生成させるのはまさに「殺菌作用の為」なのです。
参考文献:活性酸素と疾患 分子論的背景と生物の防衛戦略
H.ヒース編/井上正康翻訳
次亜塩素酸が白血球で生成されることによって、外部から侵入してきた菌を撃退することができるんですね。
このようなことから次亜塩素酸は、強力な殺菌効果がありながら人体に害がない成分と言えます。
勘違いしがち!次亜塩素酸の種類
次亜塩素酸を使った除菌製品には、次亜塩素酸水を使った製品と次亜塩素酸ナトリウムを使った製品の2種類あります。
よく混同されるのですが、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは似ているようで別物です。
次亜塩素酸水
主成分 次亜塩素酸(HOCl)
使用用途 食品の消毒、手の消毒、空間除菌
pH値 6以下の弱酸性
危険性 規定の濃度で使う分には、毒性がないとされている
次亜塩素酸ナトリウム
主成分 次亜塩素酸イオン(OCl-)
使用用途 水道水やプールの殺菌、野菜の殺菌、塩素漂白剤
pH値 8以上のアルカリ性
危険性 塩酸などの強酸性物質と混ざると塩素ガスが発生する。直接、肌に触れるとただれる危険性がある
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの決定的な違いは主成分とpH値です。
この違いで取り扱い方法と危険性が大きく変わってきます。
ジアコは次亜塩素酸ナトリウムを使用
ジアコは次亜塩素酸ナトリウムを使用しています。
と言うと、じゃあジアコは危険じゃないの?と思う人もいるでしょうが、ここがちょっとややこしいところ。
ジアコは次亜塩素酸ナトリウムに炭酸ガスを混ぜた水溶液を使っているのです。
次亜塩素酸ナトリウムに炭酸ガスを混ぜるとpH値が弱酸性に変り、次亜塩素酸ナトリウムの主成分である次亜塩素酸イオン(OCl-)が次亜塩素酸(HOCl)に変化します。
pH値が弱酸性に変わることで、直接手で触れても害がない成分に変わります。
また同時に、殺菌力も向上することがわかっています。
要するにジアコは、次亜塩素酸ナトリウムを使っているけど、次亜塩素酸水に似た次亜塩素酸水溶液を使っているというわけです。
ちょっとややこしいですよね。
ジアコとジアイーノの違いを比較
次亜塩素酸を使った除菌製品で有名なのがジアイーノですね。
テレビCMで見たことがある人もいるでしょう。
ジアコとジアイーノの違いを表にしてみました。
ジアコ | ジアイーノ | |
原料 | 次亜塩素酸ナトリウム+炭酸ガス | 次亜塩素酸水 |
生成方法 | 工場から宅配 | 機器本体で生成 |
安全性 | ○ | ○ |
ランニングコスト | 月4,000円 | 0円 |
初期費用 | 5,000円 | 60,000円~ |
ジアコの除菌効果ってどうなの?口コミ評判
ジアコは次亜塩素酸水に似た次亜塩素酸水溶液を使っていると先ほど言いましたが、除菌効果はどうなんでしょう。
これは厳密に比較したわけではないので正確なことは言えませんが、次亜塩素酸に炭酸ガスを混ぜたジアコは、pH値も主成分も次亜塩素酸水と似ていることから、除菌効果も同じようなレベルと考えていいんじゃないかなと思います。
要はジアイーノと同じレベルの除菌効果が期待できるというわけです。
なかなか好評のようですね。
ジアコの定期便はお得なのか検証
ジアコは機器本体を無料レンタルして、次亜塩素酸水溶液が毎月届けられる定期便サービスです。
月4,000円なのですが、このサービスどうなのでしょう?
機器本体のコストがかからないのはいいのですが、毎月4,000円だと1年で48,000円になります。
一方、ジアイーノは本体機器が60,000円ほど。
これはジアコの定期便1年と3ヶ月分に相当します。
ジアイーノは、初期投資は高いですが、機器本体で次亜塩素酸を生成することができるので、初回60,000円を払えばずっと使い続けることができます。
ジアイーノは塩タブレットが必要です。最初に1年分の塩タブレットが付属していますが、それを使い切った後は塩タブレットを購入する必要があります。1年分3,000円のコストが別にかかるということです。
逆にジアコは初期投資が少ないけど、長い目でみると割高になってしまいます。
1年半以上、使い続けるとなるとジアイーノのほうがコスパがよいということになります。
そもそも1年中使う?
ペットを飼っている人であれば1年中、消臭目的で使うこともあると思いますが、インフルエンザ予防や花粉対策を利用目的とする人場合、冬場、春先以外はあまり使わないような気がします。
ジアコは定期便を一時休止することもできますが、その場合、機器レンタル料が月に1,000円かかってしまうんですよね。
今現在70,000円というお金がないという人は、ジアコのような定期便を選ぶといいのかなと思いますが、それでもジアイーノを12回払いの分割で購入すれば、月5,000円で使うことができます。
まとめ、結局ジアコってどうなの?
私の個人的な意見としては、ジアコの定期便よりもジアイーノを分割で購入するほうが長い目で見るとお得です。
ジアコの場合、いつまでも4,000円を支払い続けなければいけないというのがネックなんですよね。
ジアイーノであれば、分割にしても1年間、月に5,000円支払い切ればそれで終わりです。
塩タブレットを購入する必要がありますが、それでも3,000円です。
こういったことから私はジアイーノを推奨します。
まぁそれぞれ使う環境が違うので一概には言えないですが、よく検討をし自分にあった機器を選ぶとよいでしょう。
ジアコについて詳しく知りたい方は、こちらの公式サイトをご覧ください。